たとえば、広瀬隆氏らが、東電会長や山下俊一氏らを業務上過失致死傷で刑事告発することにしたそうだが、その件で彼に対するマスコミのつっこみは「ペンの世界の人が裁判に訴えるとは、ペンは無力だと感じているということですか」というようなものだった。
文学主義者にとっては「ペン」と「裁判」は両立しないのである。つまり「ペン」は「文士」の世界であり、市民社会からは隔離された「特殊部落」でなければならない、というのが、「ペンの世界の人間」を自認するマスコミ記者の発想なのだ。
これは日本独特の、異常な感性だろう。
裁判自体が言論だという感覚が定着しない限り、日本に市民社会などない。
というのは、文学主義者が「ペン」と「裁判」とが矛盾すると感じるのは、彼らが「裁判」を「弁論の場」でなく、「御白洲」だとしか思っていないからである。
OL TEPCO murder [Japanese Edition]
2011 Complete Guide to the Fukushima Daiichi TEPCO Nuclear Power Plant Accident: Historic Core Meltdown after the Great East Japan Earthquake, Radiation Releases, U.S. Impact (Book and DVD-ROM)
Radiation and Humankind: Proceedings of the 1st Nagasaki Symposium of the International Consortium for Medical Care of Hibakusha and Radiation Life ... 2003, ICS 1258 (International Congress)