2011年10月2日日曜日

夢を語るヤクザ


ヤクザと日本―近代の無頼 (ちくま新書)

親類にIT関係の人がいまして、私はこんな生活をしていますので殆ど縁もなくあまり話したこともないのですが、以前会ったときにこんな質問をしてみました。

「ミクシィとかツイッターとか、誰でも思いつくような単純なことで、特別難しい技術でもないだろうし、誰でもできるようなことなのに、なぜ彼らだけができるのか」という素朴な疑問をぶつけてみたのです。

すぐに返ってきた答えは、「夢を語れるからだ」でした。

私は自分の質問の意味も曖昧だったのですが、なるほどそうかと思ったのを覚えています。

現代の企業家のほとんど唯一の条件は、「夢を語れること」なのかもしれません。夢が語れさえすれば、夢を語り続けることさえできれば、シンプルで無料のシステムを提供していても、お金はいくらでもついてくるのでしょう。

孫正義が今、反原発や自然エネルギーがらみで活発に活動していますが、あれこそまさに企業家活動の本領であり、「夢を語る」ことです。あれがカネを生むのだと思います。(キレイゴトをいくら並べても、孫正義のような半島出身で一代で億万長者ならぬ兆万長者に成り上がった者がキレイなわけがなく、私は実質はヤクザだと思っていますが)。


そして、タイトルの主題ですが、この人もまた立派な企業家といえると思います。周到な受け答えに感心するはずです。十分に夢を語っていると思います。

【山口組組長 一問一答】
(上)全国で暴排条例施行「異様な時代が来た」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111001/crm11100112010000-n1.htm


相変わらず「カタギに迷惑はかけない」ですが、カタギに迷惑をかけないのはカタギであって、本当にそうなら営業で客を集める警備会社でもすればいいわけであり、カタギに迷惑をかけるからヤクザといわれるのですが、そんなことは十分わかっていても「カタギに迷惑をかけない」といい実感を込めて理路整然と「任侠道」を語るのです。悪いことしてる連中は破門したり絶縁したりした者だなどと言い訳もしていますが、破門または絶縁しておけば悪いことに使えるということですね。

東海アマさんもずいぶんとこの人に同情的ですが。この夢を語る能力にコロッといかれてしまったのでしょうか。会ったこともあるそうです。

ヤクザがカタギに迷惑をかけないということは原理的にありません。

本来営業の自由が保障されている場所で、役所の許可を取っても、日本では屋台営業など自由にできない。悪いやつがその辺にいて嫌がらせしてくるから、守ってもらうためにヤクザにミカジメ料を払わなければならない。もちろん、嫌がらせしてくるチンピラもヤクザの手下や予備軍です。刑法に威力業務妨害や偽計業務妨害という罪が規定されていますが、警察は屋台営業者の財産権・営業の自由など最初から守るつもりはない。民事不介入だといって逃げるでしょう。


サラ金などで金を借りるのは馬鹿のやることだとみんな思っていますが、何かの躓きで借金をしなければならないことが可能性としては誰にもあります。そういう時は何事もうまく回っていない時なので、借金を返すために借金を重ねなければならない状態になることも十分ありえます。そうやってだんだんと(急速に)下に落ちて行き、最後はヤクザの強制力の行使を直接受けるところまで落ちることになります。

そうなるとどうなるかですが、旅の人に聞いた話ですが、妻や娘をソープに沈められるくらいは当たり前のことでどうということはないが、ソープで働けない年齢の娘でもいればまたヤクザにとっては楽しいことになるそうです。

たとえば、世の中には「処女とやれるなら何百万円でも積む」とか「小学生の女の子をオモチャにできるなら何百万円でも積む」という金持ちオヤジが実はたくさんいて、日ごろからヤクザに打診しているそうです。

だから、債務者の家に処女の娘や小学生の娘でもいれば、どこかのマンションの一室で拘束されてチンピラに手足を押さえつけられた上、オヤジに解剖されて、レイプされ、あんなことやこんなこともされ、もちろんそれでも借金を完済するには到底足りない計算になっているので、その後も事実上奴隷として「価値を生まなくなるまで」エキスプロイトされる。

女というのはしぶとい生き物なので、案外そんな境遇にも順応して生きていくかもしれませんが、自分の甲斐性のなさから娘を解体された父親はなかなか生きていけないでしょう。

ヤクザと一緒に中国あたりに旅行して腎臓の手術を受けるくらいは当然ということになります。(その後は今なら福島原発でしょうか)。

以上は、旅の人から聞いた話ですが、ありそうなことだと思います。というより、そういうことがないと考えるほうが不自然でしょう。

その他に、見せしめのためか落とし前か知りませんが、債務者の生爪をひとつずつはぐような拷問も行われるとか。たいてい指や手を切断することになるそうです。それで借金の返済になるわけではありませんが、ヤクザはそういう残虐行為自体を好む者を戦力として抱えているので(女子高生コンクリート詰め事件の未成年犯人らもヤクザに就職)、「現物支給」になります。

国家も本質はヤクザですが、一応民主制の制約を受けるようになっています。しかし警察など、やっていることはヤクザ以外の何ものでもないでしょう。だから本当に、ヤクザが「必要悪」だとしても「警察組」だけで十分なのです。


火車 (新潮文庫)

Tehran

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